人事担当者向けオススメ本

第1回 社長よりも偉いもの 新卒に見捨てられた会社の復活物語

会社設立以来、初の新卒採用。5名の採用に成功。しかし、4名が退職。「何故だ?」と問い詰める社長に、採用担当と現場部長は、責任の押し付け合い。当然社内の雰囲気は悪くなり、最悪の状態に。原因は、会社にビジョンが無い事とトップが採用に関わっていない事。

すぐさま、改善の為、幹部で合宿を行いビジョン作り。そのビジョンを基に、一体感を持ち活き活きと若い社員が働く組織に生まれ変わる。ただ、現在50名の会社だから目が届くが、100名、300名と社員が増えていくと、細部までは目が届かない。

社員が自主的に判断できるような主体性のある組織を作らないといけない。その際に、基準とすべきものがないため結果にバラツキが出てしまう。そこで、社員が迷った時に判断できる指標を作ろうとクレド作成プロジェクトを立ち上げる。

このクレドを社員全員が身に付け、更に団結力を増し、強い組織へと成長していく一連の物語です。ビジネス書でありながら、小説風に書かれており、気軽に読めます。組織変革・構築を検討中の企業様にはとても参考になる一冊です。

このページのトップへ

第2回 「言語技術」が日本のサッカーを変える

明日からWカップですね。そんな訳で、今月はサッカー関連の本をご紹介します。この本では、海外と日本のレベルの差は、自分で考えて行動できる力の差だと主張しています。海外のサッカー選手は、自分のプレーの意図をコーチに聞かれた時、きちんと自分の考えを述べる事ができるそうです。

しかし、日本の選手は、自分の意図をはっきり言わず、コーチが答えてほしそうな事を考えて答えるそうです。自分の考えを堂々と他人に意見する能力が日本の選手と海外の選手とでは歴然の差があり、それがそのままサッカーの実力の差に繋がっていると主張しています。確かに、試合中、その瞬間瞬間の判断をいちいちベンチに確認できません。その瞬間瞬間で、責任を持って自分たちで判断し、最適な選択をしていかないといけません。

これは一般企業でも求められる力ですね。この本には、社員研修でも使えそうな、自分の考えを伝えるトレーニング方法も書かれています。サッカーに興味の無い方が読んでも勉強になる事が満載の1冊です。

このページのトップへ

第3回 サイバーエージェント流 成長するしかけ

設立2年で株式上場を果たし、現在設立10年ちょっとながら、売上高は1000億円近く、従業員も2000名超えという凄い会社、サイバーエージェント。その急成長の秘密は、人材採用にあったようです。社長の藤田さんは、サイバーエージェントを設立する前に、インテリジェンスという人材総合サービス企業に勤めていました。

当時、インテリジェンスは人材業界では後発で、しかも他の人材会社と比べて全く差別化がされていませんでした。しかし、そんな中でもインテリジェンスは急成長を遂げていきました。そのインテリジェンスの強さを、人材の強さだと感じたそうです。「採用力は競争力。」「採用には全力を尽くす。」この経験を活かして、サイバーエージェントでも採用に全力を尽くした結果、今のサイバーエージェントがあるんだそうです。

また、藤田さんはこうも言っています。「仮にサイバーエージェントが、うどん屋をやっても、我々の組織をもってすれば、きっと成功すると思う」と。やっぱり、事業の成功は人で決まるんですね。私も、採用に全力を尽くす企業様のお役にたてるよう、全力を尽くします!2012年新卒採用は、私と一緒に全力を尽くしてみませんか?

このページのトップへ

第4回 これから「働き方」はどうなるのか

人材派遣の先駆者パソナの創業者南部さんと、経済学者の竹中さんの共書。二人が一貫して言われているのは、働き方の多様化を認め、受け入れる社会作りの必要性。派遣もその一種であり、自ら派遣という働き方を選択している方も多くいる事実などを示し、今の派遣は「悪」という世論に疑問を呈しています。

南部さんは、子供の頃、親に「テストで100点を取る子も徒競走で1番になるのも、絵やピアノが上手なのも、それぞれ素晴らしい才能」と教えられ、価値観の多様化を幼い頃から受け入れていました。また、大学教育も「卒業=就職」という図式のもと、就職支援に力を入れるだけでなく、もっと多様な働き方があることも教育するべきだと主張しています。

南部さんは、人材業界を牽引してきた経験から、働く人の気持ちにたった考え方で語られ、それを竹中さんが経済的視点で数値を根拠に南部さんの考えの妥当性を示されていて、とても分かりやすく現在の労働問題を解説してくれる納得性の高い一冊です。

このページのトップへ

第5回 人事が変われば、会社は変わる

企業変革のプロセスを、人事部にフォーカスし、物語風に仕上げているとても読みやすい一冊です。カウンセリング手法や、メンターの有効性等、即、使えそうな内容が多くありました。主人公は、会社変革の為、机上の人事を脱却し、全国の現場まで飛び回り、徹底的に現場社員へのヒアリングを行いました。そして、現場の意見を反芻した人材育成プログラムを計画し実行します。

現場社員も、当初は人事部のヒアリングということで警戒していましたが、主人公の効果的なカウンセリング手法により、やがて人事部に心を開き、最終的には、人事部と現場社員の共同人材育成プロジェクトを開始する事になりました。

人事部が旧来の枠組みや制約を越えて、新たな行動に踏み出すには勇気やエネルギーがいります。しかし、本書の主人公の型破りな行動を見ていると、人事の仕事の面白さや醍醐味が伝わってきて、勇気をもらえます。人事の方も経営者の方にもお勧めの一冊です。