人事担当者向けオススメ本

第101回 人事課長 鬼塚

今月は人事部が主役の漫画をご紹介します。主人公である人事課長の鬼塚が、社内で起こる人事関連のややこしい難題を次々に解決していきます。

能力主義、抜擢人事、左遷、社内不倫、出向、リストラ勧告など、人事業務の中でも特にダークな業務にスポットライトを当てた漫画です。できれば起きて欲しくないような社内課題を、鬼塚は冷静沈着に解決していきます。「なるほど!その手があったか」と現実の人事業務の参考になることもあれば、「これは漫画の世界だから通用する話だ」と娯楽感覚で読めるところもあるバランスの取れたストーリーで、疲れている平日の夜に読んでもすんなり頭に入ってきます。

鬼塚人事課長は、見た目が怖く“鬼課長”として社内では恐れられていますが、多面的な視野と深い洞察力を持ち、上司や先輩から理不尽な扱いを受けている社員に手を差し伸べたりする社員想いの優しい課長です。

会社の方針と自分の想いとの間に苦しむことや、人事の対応一つで救われる社員がたくさんいること、聞きたくもない情報も集まってくる役割など、人事担当者様なら共感できることも多い内容ではないでしょうか。全20巻と少し長めですが、ぜひ1巻だけでもお試しにいかがでしょうか。

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第102回 無印良品は、仕組みが9割

理屈をこね回し、なかなか行動しない、そんな新入社員に困っていませんか?
まだ一円の利益も生み出さず、給料をもらいながら仕事を教えてもらっている立場ということは忘れて、愚痴や不平不満はガンガン吐く、そんな義務を果たさず権利だけは主張する新入社員に悩まされていませんか?この本は、そんな社員でも大変身するかもしれない画期的な一冊です。

無印良品が38億円の大赤字からV字回復を果たした一番の原動力は「MUJIGRAM」という2,000ページのマニュアルでした。“マニュアル人間”という言葉があるように、マニュアルというと型にはめるといった悪いイメージを持たれるかもしれませんが、松井会長はこのマニュアルを最強のツールと断言し、実際良品計画の成長を支えました。

「性格を変えるのではなく、行動を変える」「挨拶を徹底すると不良品が減る」「上手なコミュニケーションもマニュアル化できる」「優秀な人材は集まらない。だから育てる仕組みをつくる」「結果を出せる努力には方法がある」など、目から鱗な内容の連続です。

どんな社員でも、マニュアルによってある程度まで育成ができるなら、採用活動も楽になりますね。

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第103回 社長!その就業規則 今のままでは紙切れ同然です!!

義務を果たさず権利だけは主張する社員対策としてお勧めの一冊です。著者は社労士として、これまで数々の労働問題を解決してきた労働トラブルのプロフェッショナルです。

就業規則を厚労省の見本や他の大企業のものを真似て作ると、労働問題に巻き込まれたり、大きな損害を被ったりすると警鐘を鳴らし、よくトラブルとなるケースを個別具体的に解説してくれています。

就業規則は、使用者も労働者もお互いが気持ちよく働くためのルールです。当然その中身は、従業員を規則で縛るだけのものではなく、権利もきちんと伝える信賞必罰が原則です。従業員のモチベーションが高まるような就業規則であれば、しっかり義務も果たしてくれるでしょう。

「就業規則なんて見たことがない」「入社日にさらっと説明されただけで詳しくは知らない」そんな従業員が多い場合は、当書を一読し、もう一度就業規則を見直し、従業員全員にじっくり読み込ませ、解説する機会をとってください。また内定者には、できれば入社前に読み込ませ、「義務と権利」を理解してもらってから、最終的に入社するかどうかの判断をしてもらう流れが理想的です。

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第104回 新世界

日本最大のオンラインサロンのオーナー
クラウドファンディングでの調達額国内最高
絵本「えんとつ町のプペル」37万部突破など人を惹き付ける天才、キングコング西野亮廣さんの新刊です。西野さんの人を魅了し続けるための考え方は、私たちも大変勉強になります。

西野さんの周りに人が自然と集まるのは、西野さんへの「信頼」があるからです。今は「貯蓄時代」から「貯信時代」に変わっています。お金が無くても、信頼があれば暮していける時代になっています。ホームレスでも、信頼があれば毎日美味しい物が食べられて、結婚もできます。こういう時代だから西野さんも一切貯金はせずに、稼いだお金は誰かの幸せのために全額つぎ込んでいます。

また、既存の概念や常識、手法に疑問を抱き、自らがリスクを取り実験台となって様々な新世界を創造する西野さんのチャレンジングな姿勢も、大勢の人々をワクワクさせ惹き付けているのだと思います。

はりまっちも誠実に事業を行い、右に倣えに別れを告げ、自らが被験者となって新たな採用活動のカタチを開拓していきます。ぜひお客様とも意見交換をさせていただきたいと思います。

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第105回 メモの魔力

できるビジネスパーソンは、ある現象に出会ったら、それをそのままスルーせず、抽象化して「他に応用できないか?」と考えます。

たとえば、「カメラを止めるな!」という映画が流行しましたが、普通の人はその事実以上のことは考えません。頭の良い人は、「なんで流行っているんだろう?」と分析をします。「300万円という少ない予算なのに、面白い」。この「●●なのに、●●」という落差が人々の共感を生むのではないか、と抽象化します。そして次の商品は、「●●なのに、●●」という視点で開発してみよう!と自分の仕事に応用します。

これができれば、一見全く違う分野のビジネスや趣味、遊びなどからも自分のビジネスへ無限に展開できます。この本は、この社会人としての必須スキルである、抽象化思考を鍛える方法を、“メモ”という視点から解説してくれています。内定者や新入社員の課題図書として超お勧めです。

ただ、少し難しい部分もありますので、この本を教材にした研修を実施し「抽象化ゲーム」や「転用ゲーム」など、噛み砕いて伝えてあげるほうが効果的だと思います。もちろん、この抽象化思考は自社の採用活動においても、大いに役立ちます。