人事担当者向けオススメ本

第11回 職場は感情で変わる

「感情」と「関係性」の視点から「組織感情」という概念を生み出し、そこから良い職場作りとは何か論じている本です。「組織にも感情がある」とし、「イキイキ感情」、「あたたか感情」、「ギスギス感情」、「冷え冷え感情」と、組織の感情を4つに分類しております。

「イキイキ感情」というのは、高揚感であるワクワクする気持ち、自らやってみようという主体感、みんなでがんばろうという連帯感のことであり、「あたたか感情」というのは、ここにいても大丈夫だよという安心感、お互いに助け合っているという支え合い感、自分は必要とされているという認め合い感である。これらの組織感情が理想で、「ギスギス感情」や「冷え冷え感情」を「イキイキ感情」、「あたたか感情」に変えていくための解説が書かれています。

また、それが行き過ぎて「燃え過ぎ感」や「ぬるま湯感」に陥らないような注意点も書かれています。しかも本書では、簡単な診断ツールが付いており、職場の感情を診断でき、どのような解決策が向いているか丁寧に説明されています。ぜひ、会社の本棚に一冊いかがですか?

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第12回 日本でいちばん働きがいのある会社

日経ビジネス誌が「日本でいちばん働きがいのある会社」ランキングを発表しました。その上位25社のうち、“働きがい”に関して特色ある取り組みを行なっている三井住友銀行やサイバーエージェントなど、10社の事例が掲載されています。経営者、人事の方にオススメの良書です。

「働きがい」で最も重要とする5つの要素。
@「信頼」経営者、管理者への信頼。
A「尊敬」従業員へ敬意と感謝。個々の生活や家庭を尊重。
B「公正」公平な報酬、採用や昇進、昇格。
C「誇り 」自分の仕事と役割、会社やチーム、グループの仕事に誇りが持てる。社会から受けている評価に誇りが持てる。
D「連帯感」自分らしくいれる環境。好意的、歓迎する雰囲気。

これらを実践している10社のストーリーは、読んでいて参考になる話ばかりです。ぜひ、この本から働きがいのある会社創りのノウハウを盗んでください。

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第13回 1人採るごとに会社が伸びる! 中途採用の新ルール

まず、タイトルが良いですね。「1人採るごとに会社が伸びる!」不景気だと中途採用を控える傾向にありますが、逆に、中途採用を行う事で、会社が伸びるならどうでしょうか。中途採用の目的は、単なる人員補充ではなく、会社を伸ばす為に行う大切な経営戦略です。この本は、そんな中途採用の意義、そして基本的フロー、具体的には、候補者の選定、面接、入社後のフォローまでを豊富な事例をもとに具体的に解説している良書です。

中途採用に携わる方や、「うちは新卒採用しかしていない」という会社の採用担当の方にも、中途採用の効果、メリットが理解できる内容で、今後の採用戦略の参考になる一冊です。中途採用者を早期に離職させない、入社後のフォロー体制が書かれている本は少なく、他の採用関連の本を読み慣れている方にもお勧めできる一冊です。

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第14回 日本の雇用--ほんとうは何が問題なのか

今の雇用不安は、単なる景気の低迷だけではなく、日本の正社員を中心とした組織の制度疲労や社会保障、セーフティネットの問題など、他に原因があるとして、様々な日本の雇用問題を提起しています。人材業界で働く私にとって、とても共感できる一冊でした。

特に共感できた事は、正社員中心の日本の雇用制度は限界がきているという点と雇用ニーズは経済活動の必要性から生まれるのであり、経済の活性化を経ずに国が雇用を作り出そうとするのは愚行。というこの2点です。「今や非正規社員の割合が3割を占めているが、現行の社会保障は正社員で働く事が前提となっており、既に限界がきている。今後は雇用の多様化を受け入れ社会保障制度も変化していかないといけない。

また、現行の厚労省の雇用政策は、雇用の少ないパイを分け合っているだけで、新たな雇用を生み出す事はない、経済が発展すれば、必然的に雇用が生まれる」このような提起をされています。日本の雇用問題を考えるきっかけになる一冊です。

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第15回 女ゴコロがわからなくてビジネスができるか!

少子高齢化に伴い日本の労働人口が減少するなか、今後日本企業はいかに女性を活用できるかが成長の鍵となります。そんな女性に対するマネジメントにおいて、重要なノウハウが詰まっている一冊です。「ネガティブな言葉はポジティブに言い換えよ」「飲み会に誘わず仕事中に教えろ」「数字ではなく形容詞を使って伝えろ」「くどくつもりで相手のいいところを探せ」「武勇伝は封印せよ」「加齢臭に注意をはらえ」など、男性社員と同じマネジメントでは通用しない、女性ならではのマネジメントの特徴が書かれています。

これは差別ではなく、男女の根本的な価値観の違いを受け入れて、それに最適な対応をしようという論理的な本です。著者は、女心を的確につかみ、美容ビジネスで150億円以上たたき出しているヘアデザイナーの宮村浩気さん。美容師として20年以上美容業界のトップを走っており、数々の女優・タレントヘアでブームを巻き起こしてきた方です。男性だけでなく女性が読んでも面白い一冊です。