人事担当者向けオススメ本

第51回 働く人のルール

新入社員や若手社員向けに書かれた、社会人としての心構えが書かれた一冊です。

ブラック企業叩きが進んでいる昨今、ちょっとしたことでも「ブラック企業」という言葉を武器に強気になる若者が増えています。この本では、そんな昨今の風潮に対し、「そんなことをしても自分が損をするだけ」と警鐘を鳴らしています。

たとえば、上司からの飲みの誘いに「それは業務ですか?」と聞き返す若手社員について書かれています。そういう若手社員は合理主義という名のもとに近視眼的な利己主義に陥っており、自分が得するよう合理的に行動しているつもりが、実は損していると指摘しています。

確かに、社内の人間関係を疎かにしていては、キャリアは磨けません。社内の人に信頼されてこそ、大きな仕事を任せられるようになり、それがキャリアとして築かれていきます。

この本では、このような正論だけでは上手く進まない会社の空気感や、上司の感情、社会の暗黙のルールなど、きれいごとや理想論抜きで、現場感覚で書かれている点が特に優れています。

他にも、「就職でベストマッチはありえない。自分から馴染め」「怖いお局様ほど懐に飛び込もう」「楽しいとは『楽』ではない。苦しいからこそ楽しい」「苦手な上司ほど徹底的に報連相しよう」など、若手社員にぜひ読んでもらいたいポイントがたくさん書かれています。

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第52回 なぜ一流の男の腹は出ていないのか?

学生や後輩に憧れられるためには、外見も大切です。いくら仕事ができても見た目がだらしなければ、憧れの対象にはなり得ません。男性の場合外見で一番だらしなさが目立つのは、ベルトの上に乗っかったお腹です。

お腹が出ていることで「自己管理ができていない=仕事ができない」という評価を下されます。またこの本によると、お腹が出ていることで、自信が持てず、 卑屈になり、人を疑いがちな性格になってしまうそうです。逆にお腹を凹ませることで、自信がつき部下や後輩からも慕われ、性格も前向きになれるなど良いことづくしの人生になるそうです。

それはさすがに極論かも知れませんが、お腹を凹ませて悪いことはないので、実践したいですね。また、当書は男性向けに書かれていますが、女性社員が後輩に憧れられるためには「肌がきれい」である必要があるそうです。

ブラック企業の見分け方の一つに「女性社員の肌がきれいか」というのがあるそうです。女性社員の肌が荒れている会社は夜遅くまで働かせるブラック企業の可能性が高いという理論です。

また、いくら仕事ができても肌がボロボロでは、 「○○先輩は凄いと思うけど、あんな働き方はしたくない」と憧れの対象からは外れるそうです。男女関係なく、仕事も外見も磨き、採用も教育も成功させたいですね。

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第53回 ヤンキー経済 消費の主役・新保守層の正体

企業様の中には、地元志向の学生を良しとしない方もいらっしゃいますが、地元志向の学生といっても、はりまっちの登録学生は、播磨に本社があれば転勤は厭わない学生が多いのも特徴です。

生まれ育った地元播磨の企業が世界で活躍することや、播磨本社のグローバル企業ということに誇りを持つ学生も数多くいます。このような地元志向の学生が増えるのは、個人的には東京一極集中の日本を打開するにもとても良いことだと考えます。

これからは、ファーストリテイリングのように、グローバリゼーションを戦略に掲げるものの、転勤なしの地域限定社員も大切にするといった、両立が求められると考えます。はりまっちを利用中の企業様も、地域限定社員は「はりまっちの新卒サイト」で採用し、グローバル要員を「はりまっちの新卒紹介」で採用するという二本立てで行っている企業様もいらっしゃいます。

グローバルと地元の両建てで優秀な人材を採用していくことが今後の採用活動の主流になっていくのではと思います。そんな地元志向の若者の志向が書かれているのが当書です。

地元で何でも完結しようとする若者たちですが、彼らが地元経済を支えている側面もあります。地元志向の若者は何を考え、どんなことに価値を見出し、どんな働き方を求めているのか。それらのヒントがもらえる一冊です。

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第54回 就活「後ろ倒し」の衝撃

就活「後ろ倒し」によって起き得る変化について書かれた一冊です。著者の主張は一理ありますが、はりまっち2016に掲載される企業様は、後ろ倒しの影響は少なく、やるべきことをしっかりやれば2016年卒も必ず採用成功できると信じています。

この3ヶ月後ろ倒しによって就職サイトが作った「よい面」が失われサイト登場以前の「悪い状態」が復活してしまうと著者は主張しています。

サイト登場前は、大学のOBによるリクルーター活動が中心でOBがいないと入社できないというクローズな採用活動が行われ、学生の選択肢が閉ざされていました。サイトの登場以降は、オープンな採用が実現し、学生に選択肢が増え、OBがいなくても意中の企業に入社できるようになったり、企業側も幅広い大学から採用できるようになったりと、多様性が広がりました。

しかし、3ヶ月後ろ倒しによる選考の短期化で、有効な母集団を形成できないのではという焦りから、水面下でリクルーターを使って学生に接触させる企業が増えると予想しています。リクルーターがめぼしい学生につばをつけておき、3月スタート時には大勢が決まってしまっている企業が続出し、結局OBがいる学生にしか門戸が開かれなくなるという主張です。

本当にそうなるのかあまりイメージできませんが、1年以内には答えが出ますので様子を見たいと思います。

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第55回 怒られ力 新社会人は打たれてナンボ!

今年の新卒社員が入社して半年が過ぎました。ご活躍はいかがですか?怒られ慣れていない新入社員にどう接すればいいか悩んでいませんか?そんな状況なら、この本をお薦めします。

怒られるとすぐに辞めてしまうほど、怒られるのが苦手な新入社員。厳しい落語界に身を置く著者・桂福丸が、打たれ弱さに悩む現代の若者に向けて、怒られることに対応できる力 「怒られ力」の身につけ方を、新社会人のマサオ君というキャラクターを用い、分かりやすく解説しています。また、新入社員をどう叱り育てていけばいいのか、やり過ぎると「パワハラ」と取られてしまうのではないかと、頭を悩ましている上司や先輩にも、勉強になる一冊です。

その中でも「はじめから仕事に楽しさを求めない」という主張には特に共感できました。はじめての環境で働くことは、楽しくないものです。仕事ができないうえによく怒られ、上司との関係性ができていないため、わからないことがあっても聞きにくい。そこで「楽しくないから辞める」といって転職したとしても、また楽しくない環境が待ち受けているだけです。

同書で書かれている通り、最初は怒られるのは普通だと受け入れることができれば、早期退職も減っていくと思います。ちなみに、本書に感銘を受けた江崎グリコ社長の江崎勝久氏は、新入社員向けの研修にも活用しているそうです。