人事コラム

第103回 未来の楽天、サイバーエージェントは生まれるか?

エンジャパンの越智会長は、従業員2,500名の規模になった今でも、新卒採用セミナーに年に60回登壇し、頻繁に「最近の働き方改革は優しさ改革になっている、今こそワークハードすべきだ」と訴えているそうです。

エンジャパンはリーマンショック後に大量リストラを断行しましたが、リストラされた社員は転職市場での価値が高く、 難なく再就職が決定したそうです。それは社員がハードワークで働いていたからだそうです。私たち同業から見ても、エンジャパンの社員はとても優秀だと感じています。

また越智会長はこうも言います。ワーク・ライフ・バランスとは欧州から生まれた言葉で、海外で成長している企業の標語には『ワークハード』が入っている。アマゾン、グーグルアップル、フェイスブック、アリババ、百度、騰訊控股(テンセント)の巨大IT7社は米国と中国の企業で、欧州企業は1つも無いと。こんな話を聞くと、これから更に日本で働き方改革が進んだら日本企業はどんどん世界から置いていかれるのではないかと不安になりますね。

ところが一方で、国は起業も促進しています。果たして、スタートアップ企業がワークライフバランスを保ちながら成長できるかどうか。楽天もサイバーエージェントも創業時は、不夜城と言われるほど社員が夜遅くまで激しく働くことによって今があります。働き方改革の促進で、未来の楽天やサイバーエージェントが誕生するのか、とても興味があります。

また個人のキャリアで考えても、若いうちにワークハードな環境で働くことによって、実力がつき転職市場価値が高まれば、会社に万が一のことがあっても、スグに他で活躍の場が見つかるでしょう。逆にホワイトと言われる環境で20年間のんびりと過ごし、なんのスキルもなく40歳を超えたときに会社が倒産したり、リストラされたりした場合のことを想像すると、ゾッとしますね。

それを思うと越智会長の学生へのメッセージは、厳しいようで、実はとっても愛のある言葉に聞こえてきます。ワークハードは、会社のためだけじゃなく、自分のためでもある。私たちもそんな話を学生へ発信していきたいと思います。