人事コラム

第104回 「採用担当者が良い人」は当たり前。

採用マーケットは完全に売手市場で(大企業は買手市場)、就活生はどの企業へ行っても歓迎ムードで採用担当者は優しく接してくれます。もう「採用担当者が良い人、優しくしてくれる」は差別化要素になりません。しかし、入社の決め手として「人の良さ」は今でも上位にランクインします。つまり、「採用担当者以外の社員」の態度や振る舞いが決め手になるということです。採用担当者以外の社員の言動は見落としがちですので、ここをしっかりフォローすれば差別化につながります。

多くの企業は、合説や会社説明会、座談会などに若手社員を登壇させています。しかしそれが逆効果となってしまっているケースが多発しています。せっかく人事担当者が頑張って良い関係性を築いても、他の社員が原因で選考を辞退してしまっては、これまでの努力が水の泡です。

社員を参加させる際は、事前打ち合わせが必須です。「会社説明会の開催目的」「ゴール」「なぜあなたに登壇してほしいのか」「あなたに期待すること」などをしっかり伝えたうえで、参加を確定させてください。また、参加に当たっての心構えや注意事項も一覧にして一つひとつ事前に説明する時間を取るのがベターです。

たとえば、「理念やビジョンの再確認」
「髪の毛、爪、スーツの皺、シャツ、襟、靴などは清潔感があるか、腕や足を組まない、ペンを回さない、上から目線にならない」
「専門用語は使わずに、小学生でも分かる言葉で伝える」
「学生の質問や発言には、笑顔でうなづき、相槌を打ちながら、話しやすい雰囲気を作ってあげる」
「学生の質問や発言は遮らず、最後まで聞いてから答える」
など、基本的なことですがきっちり伝えてください。

そして、会社を代表していること、あなたの立ち居振る舞いで学生への印象が決まってしまうこと、これらをしっかり理解してもらったうえで参加させてください。

「私もあんな風に働きたい!」「あの社員の方みたいな仕事をしたい!」と思ってもらえたら、志望度は一気に高まります。「採用担当者が良い人」は当たり前です。