人事コラム

第109回 毒にも薬にもなるインターンシップ。

「インターン行ったけど全然おもんなかったから、その時点で『無いな』と思いました」今年よく聞く学生の声です。20卒から多くの企業がインターンを実施しましたが、そのほとんどが成果に結びつかず、逆に評判を落としてしまうケースが多々ありました。

そのため「他社はどんなコンテンツをやっているのか」「どんなワークなら興味を持ってくれるか」など、具体論に関心が向きがちですが、成果を出すためにはもっと抽象度の高い視点から考える必要があります。それはつまり、目的の明確化です。「なぜインターンシップを実施するのか」。プログラムもワークもこの目的に沿って設計しないと、張りぼて感満載のストーリー性のないものになり、学生の心を動かすことは難しいでしょう。「他がやっているからうちも」ではなく「なぜ今インターンをやるのか」。すべてはここから始まります。

そして次に大切なことは、ターゲットの明確化です。どんな学生に来てほしいのか、これを決めないことには、どんな中身にすればいいかも決まりません。開催目的とターゲットの明確化。これは絶対に外してはいけません。逆にこの2つが決まればコンテンツやワークも作りやすくなります。

また、とても細かいことですが、当日の運営面でのグダグダも、志望度を下げてしまう大きな要因です。開催する際は、綿密な計画と事前準備が必要です。たとえば、参加メンバーに再度開催目的を共有すること、分単位のスケジューリングと役割分担、ワークの目的共有、フィードバックの際の評価基準の統一化、出迎えや見送りの際にかける一言、終了後のフォロー体制など、細部まできっちり設計し、何度もリハーサルを重ねます。そして、終了直後に振り返りを行い、改善点を確認し、次回へ活かします。これらを繰り返すことで、運営面での課題は解消されます。