人事コラム

第117回 採用担当者は、ストーリーテラーであれ。

播磨発祥の日本一のうどんチェーン「丸亀製麺」。2018年には客数が16ヶ月連続で前年割れとなりましたが、2019年にはスグに復活を果たしています。この丸亀製麺の復活劇を支えたのが、天才マーケターの森岡毅氏でした。USJで後ろ向きのジェットコースターやハリーポッターエリアの開業などを断行し、USJをV字回復させた立役者です。

丸亀製麺を蘇らせるために森岡氏がとった戦略は、ストーリーを顧客に伝えることでした。大手外食チェーン店の多くは「セントラルキッチン」で一括調理していますが、丸亀製麺は店舗で粉から作っているのが特徴です。ですから復活のためには「セントラルキッチンを作って効率化を図り利益体質を作る」と考えそうですが、森岡氏は逆に「手作りへのこだわりが顧客に伝わりきっていない。もっと伝えるべきだ」と考え、CMやホームページも刷新し、全ての店舗で粉から作っていることを全面的に打ち出しました。その結果、一度離れた顧客も再度丸亀製麺に共感し、見事復活を遂げたのです。一杯のうどんができるまでのストーリーが、顧客の心を動かしたのです。

採用活動も同様に、自社の魅力や強みの事実だけを伝えるのではなく、その背後にある想いやビジョンを語ることで求職者の心を動かすことができます。たとえば市場シェアNo.1をアピールするなら、その事実だけでなく、シェアNo.1になるための苦労や、シェアNo.1企業として今後どんな未来を創りたいのかを伝えてください。年間休日125日をアピールしたいなら、なぜ125日に設定しているのか、休みを使って社員にどうなってほしいのか、どんな会社にしたいのかまで伝えてください。つまり、1つの事実(現在)に対してその背景にある想い(過去)、その事実を活かしてどんなビジョンを描いているのか(未来)まで伝えてください。

ストーリーを作るためには、はりまっちが提供している「魅力因子の四象限」をぜひご活用ください。採用担当者は、ストーリーテラーであれ。