人事コラム

第125回 新しい人事制度や取り組みは、企画2割、運用8割。

採用を成功させるためには、ターゲットを定め、ターゲットにとっての自社の魅力を棚卸し、どんなコトバとビジュアルで、どのチャネルに発信するか、これらを決めることから始まります。そこで今回のコラムのテーマは、自社の魅力についてです。自社の魅力は、競合では言えないものがベストです。よって魅力を棚卸する際は、自社だけを見るのではなく、競合マップを作成し、他社には言えない魅力を探すことが重要です。

しかしそれをやっていくうちに、そんなものはほとんどないことに気付きます。自社だけが言える魅力なんてなかなか見つからないものです。でも、ガッカリしないでください。一つひとつは自社だけが言えることではないとしても、それらを掛け算することで、自社ならではの色を出すことができます。「うちには掛け算するほどの魅力がない」 といったこともあるかもしれません。無いなら作るしかありません。

といっても、人事制度の改定や利便性の高いお洒落なオフィスに移転したり、大掛かりな福利厚生を充実させたりするといった時間もお金もかかることではなく、無料でスグにできることから始めてみましょう。社員同士が認め合う「ピアボーナス」や、悩みや不安を溜めない「週1回の1on1面談」、毎朝楽しい気分になる「Good & New」などは、 その気になればスグに実践できます。ご興味があればぜひ調べてください。
また、これらの取り組みをそのまま真似するのではなく、まず、抽象化して、その本質や目的を考えてください。それを掴んだうえで、自社に合った独自のものに転用してください。

また、大切なのは実行した後の運用です。新しい取り組みは、企画2割、運用8割と言われるほど運用が大切です。 企画段階では、モチベーションも高く、「あれもこれもやりたい」といろんなアイデアが出てきますが、このモチベーションは3ヶ月後には持続していないことを前提に、それでも続けられる運用ルールを検討する必要があります。そのために絶対必要なのは、目的とゴールの設定です。
「なんのためにこの取り組みを行うのか」「どの状態になれば、成功と言えるか」 「どんな組織にしたいのか」を明確にし、日々進捗管理することが重要です。魅力が無い、と諦めるのではなく、無いなら創る、持続する工夫をしてください。