人事コラム

第84回 採用担当者は、学生との距離の近さと、ある程度の威厳。

「いやー。もうA社しか受けない予定ですね」
3月に開催した合説に参加していた学生が放った言葉です。この学生は、はりまっちの合説に毎回参加し、合計48社の説明を聞いたにもかかわらず、1社しか受けないと言うのです。

「え、何で?」と聞くと「いや、A社のSさん以上の人事担当者に出会えなかったんですよね。どうしてもSさんと一緒に働きたいんです。そう思える人が他の会社にはいませんでした」「そっかー。確かにSさんは素敵な人やね。でもSさんと一緒に働けるわけではないし」「それは重々承知しています。ただ、採用担当って会社の代表ですよね。採用担当者に魅力がない会社の社員さんって恐らく、魅力ないと思うんですよ」「そう感じるんやね。でも学生がそう感じていることを理解している会社は、採用担当者だけが魅力的で、後の社員は全然ダメで、採用担当者に騙されたってパターンもあるよ。採用担当者だけで判断せず、現場で働く社員にも会って確かめてからでもいいと思うけどな」「いや人事やったら、むしろ騙してほしいんですよね。学生も騙せない人事担当者に魅力は感じませんね」……

さすがに最後の話は極論ですが、採用担当者の魅力で“受ける”“受けない”を決める学生は他にも大勢おり、採用担当者から受けるイメージがそのまま企業イメージにつながっています。であれば、逆に企業規模や知名度、福利厚生、休日にハンデのある企業も、採用担当者の魅力が勝れば大手に勝てる可能性があるということです。

「Sさんはどんなところが魅力なん?」と聞くと「丁寧でとても熱心に向き合ってくれるんです。私を一人の就活生として応援してくれているんです」「それなら、B社のKさんもそうやん!」「いや、確かにそうなんですけど……。社会人として尊敬できる部分も欲しいんですよね。Kさんは、確かに目線も合わせてくれて、親しみやすいんですけど、サークルのノリというか」親しみやすさも大切ですが、やはり社会人として尊敬できる部分がないと、学生は魅力に感じないようですね。