第9回 人間関係の不満は転職しても解決されにくい

先日、働く人の仕事&恋愛ポータルサイト「コブスオンライン」が、社会人3~7年目の正社員男女457名を対象に、「勤務実態調査」を実施しました。それによると、社内の人間関係に悩んでいる若手ビジネスパーソンが非常に多い事がわかりました。

「現在、仕事でのストレスを感じていますか?」との質問に対し、75.2%の人が“ストレスを感じている”と回答しました。その原因としては、「社内の人間関係」(61.0%)が断トツでした。具体的に誰との人間関係のストレスかを聞くと、「同性の先輩」(45.7%)が最も多く、次いで「同性の上司」(40.5%)と「異性の上司」(40.5%)が並びました。

また、「あなたは今、転職をしたいですか?」との質問に対しては、「したい」との回答が47.3%となり、その理由は、「人間関係が悪い」が12.5%と上位にきています。

これらの結果を見て、とても危険だと感じました。転職とは、今の会社に少なからず不満があって、その不満を解消する為にするものです。転職先で不満が解消されないのであれば、転職する意味はありません。ただ、人間関係の不満で転職したい場合、次の職場でそれが解消できるかは、転職してみないとわかりません。今の会社で、ストレスを感じる人からは離れられますが、次の職場でも、ストレスを感じる方がいるかもしれません。

もし、次の職場でもストレスを感じる人がいれば、その方はまた転職をする可能性があります。そうならない為にも、まず、会社を変える前に、自分が変わらないといけません。どこの会社にも自分に合わない人はいる可能性があります。そうは言っても経営者や人事の方は、できるだけ人間関係の良い職場創りを推進する必要があります。