第18回 軋む社会–教育・仕事・若者の現在

「同じ大学卒でも20年前とはレベルが違う」「本来なら学校で教えておくべきことを会社が教えないといけない」こんな声をお客様からよく耳にします。

私たちが普段接しているのは、大学生活も後半にさしかかった学生であり、それ以前の教育には関わることができず、お客様のお悩みに対して何もできない自分に歯がゆい気持ちでした。そこで、まずは教育と就職の関連性だけでも調べようと思い手にとった一冊です。著者は東大大学院で教育と仕事の関連性や現在の若者について多くのレポートを書かれており、TVにも出演されています。

中身は余白が少なく文字でギッシリ埋め尽くされていて、今までご紹介した本と比べても、読みきるのが大変でしたが、現在の教育現場、若者の就職観と雇う側の価値観の食い違いなど、今まで知らなかった教育、若者の実態がリアルに記載されており、目から鱗が落ちる内容でした。

考え方が少し若者びいきのところもあり、読む人によっては、賛否が分かれるところもあると思いますが、それらも含めて採用や教育に携わっている方は、読んでおきたい一冊です。