サイバーエージェントの藤田社長が、「採用は、もの凄く優秀な人を大勢集めるよりも、一緒に働きたい人を大勢集めることのほうが大事であると再認識しました」とFacebookに投稿されていました。その投稿に対して、1700もの「いいね!」があったそうです。また、このことに関してブログで詳細に説明をされていて、とても参考になったので、今回はこのブログを抜粋してお伝えします。
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「自分より優秀なやつを採れ」というコンセプトの元、ひたすら優秀な人材を集めていけば会社は安泰かといえば、決してそうではないようです。もちろん優秀な人材は喉から手が出るほど欲しいです。でも、会社にとって本当に優秀な人材は、一緒に働きたいと思った人の中から現れるはずなのです。一緒に働きたい人が会社に集まっているならば、「働く仲間が好きだから」「会社が好きだから」といった理由が発生し、皆のモチベーションを上げるための努力は少なくて済み、厳しく管理する必要もなくなります。何より、危機の時に団結する強い組織になります。
日本では、学生の就職活動が、就職ではなくて就社になってるとしばしば批判を受けます。でも、日本社会のそのような風土を逆にうまく活かせば、変化の激しい時代で飛躍する意外な競争力になるかも知れません。いずれにしても、我々のような強い「会社」を創っていくつもりの人たちにとっては、私は就社意識でも構わないと思ってます。
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これぞ日本型経営の強さだと思います。同社は明確に終身雇用制を打ち出しています。だからこそ、危機もみんなで乗り越えていけますし、どんな仕事を任されても、会社のために頑張れるのだと思います。「就社でも構わない」という意見にもとても共感できました。
日本企業において「これがやりたい」という明確な想いを持って入社しても、必ずしもやりたい仕事ができる訳ではないし、部署異動もあったり、事業転換もあります。そうなると、その想いを持って入社した人材は腐ってしまいます。それよりも「会社が好き」「この人と一緒に働きたい」といった就社志向の人材の方が、どんな状況になっても、会社のために頑張ってくれるはずです。