今後の雇用のことを考えるにあたって、参考にした一冊です。職業を四つに分類し、今後の可能性を解説しています。
一つ目のグループは「重力の世界」。これらは、IT化で瞬時に海外移転する職業、徐々に海外移転していく職業、海外移転しないが、国内で徐々に外国人に置き換わっていく職業のことで、例として、コールセンタースタッフ、プログラマー、メーカー開発者などが上げられています。
二つ目は「無国籍ジャングル」。知識集約的で、日本人メリットがなく、世界中がライバルであり、自身の腕一本で仕事を勝ち取っていく職業のことで、建築家、デザイナー、プロスポーツ選手、CEOなどが上げられています。
この二つが、今後食えなくなる仕事で、次の二つは10年後もまだ食える仕事だそうです。三つ目は、「ジャパンプレミアム」。日本人らしい心配りが必要な職業や、高度な日本語を活用する職業のこと。住宅営業、人材紹介、ケアマネージャー、メガバンクの地域営業保険、証券のセールスなどが上げられています。
四つ目は「グローカル」。日本人のメリットを活かしつつ、ホワイトカラーとして高付加価値なスキルを身につけて外国人労働者からの高い参入障壁を築く職業。高級官僚、政治家、コンサルタントなど。
疑う余地も大いにありますが、自分でも考えるきっかけをくれる一冊です。