TBS日曜劇場でドラマ化が決定した池井戸潤さんの小説。下町の中小企業「佃製作所」の夢とプライドを賭けた物語です。大手重工メーカー「帝国重工」VS下町の中小企業「佃製作所」の構図がとてもおもしろく描かれています。
お金で動く人より、夢で動く人のほうが遥かに強いことがこのドラマを通じて再認識させられます。経営者は、大勢の従業員の生活を背負っています。ですから、会社を潰さないために、目の前のお金はとっても大切です。
佃社長は、それを十分理解したうえで、目先の利益を捨てて夢を大切にしました。資金繰りの為だけに働いていては、社長と社員の関係も「資本家」と「労働者」というドライな関係になりかねません。社長が夢を持ち、それを社員全員で共有している会社は、お金だけで結ばれている会社よりも遥かに強い力を発揮します。
人材採用は、ビジョンありきです。「会社は何を成し遂げるために存在しているのか」が根源にあり、「それを成し遂げるために、今足りないものは何か」を明確にしてから、「どんな人が必要か」と、続きます。会社が大切にしていること、進もうとしている道に共感し苦労を共にしてくれる人が採用できれば、強い組織になると思います。お金で採用した社員は、お金で去っていきます。
個人的には半沢直樹より好きです。日曜21時から4chでぜひ!