第70回 ほとんどの社員が17時に帰る 10年連続右肩上がりの会社

長時間労働なしでも、業績を伸ばすことはできる。これを自ら証明したランクアップ社(化粧品のネット通販)の岩崎裕美子社長の一冊。

17時に帰る一番のポイントは、アウトソース。

社員がする必要の無い仕事はどんどん外注に任せ、社員は社員がやるべき仕事に集中することです。そうすることで、早く帰ることができるだけでなく、社員は本来すべき重要な業務に集中できるため売上も右肩上がりになります。

外注費をケチって、何でも社員でやろうとする愚かさが、長時間労働にも関わらず、売上が上がらないという負のサイクルに陥る諸悪の根源です。外注に要する費用と、社員がやるべき仕事に集中した際に得られる利益を比較すれば、外注費をケチり、何でも社員が仕事を抱えこむことは愚の骨頂だということがスグに理解できると思います。

また、福利厚生も幹部が「こんなんがあれば社員は喜ぶだろう」という上から目線の福利厚生では、利用する社員は少なく、カタチだけで終わってしまう可能性があります。

ランクアップ社では、現場から積極的に意見を言える仕組みを作り、「PCメガネ支給」「無農薬野菜支給」「病児シッター制度」など、社員みんなが喜ぶ福利厚生を実現し、働きやすい職場と業績向上の両立を実現しました。こんな会社なら、採用力も飛躍的にアップするでしょう。