できるビジネスパーソンは、ある現象に出会ったら、それをそのままスルーせず、抽象化して「他に応用できないか?」と考えます。
たとえば、「カメラを止めるな!」という映画が流行しましたが、普通の人はその事実以上のことは考えません。頭の良い人は、「なんで流行っているんだろう?」と分析をします。「300万円という少ない予算なのに、面白い」。この「●●なのに、●●」という落差が人々の共感を生むのではないか、と抽象化します。そして次の商品は、「●●なのに、●●」という視点で開発してみよう!と自分の仕事に応用します。
これができれば、一見全く違う分野のビジネスや趣味、遊びなどからも自分のビジネスへ無限に展開できます。この本は、この社会人としての必須スキルである、抽象化思考を鍛える方法を、“メモ”という視点から解説してくれています。内定者や新入社員の課題図書として超お勧めです。
ただ、少し難しい部分もありますので、この本を教材にした研修を実施し「抽象化ゲーム」や「転用ゲーム」など、噛み砕いて伝えてあげるほうが効果的だと思います。もちろん、この抽象化思考は自社の採用活動においても、大いに役立ちます。