はりまっちが主催するイベントは、すべて自分たちで設営・撤収作業をしていますが、大勢の学生がボランティアで手伝ってくれます。イベント終了後に開催する飲み会では、「もっとこうした方がいい!」という建設的で前向きなアイデアをいっぱい出してくれます。良い案はスグに私たちも取り入れますし、「私も協力しますよ」といって、イベントの広報や運営を手伝ってくれたりします。
彼ら彼女らは、はりまっちが主催するほとんどのイベントに参加してくれますし、友達を連れてきてくれます。ということはイベントの設営や企画に関わる学生の数が多ければ多いほど、イベント自体に参加する学生の数も多くなるんではないかと考えます。
今、日本一“人を呼べる人”キングコングの西野亮廣さんは「お客ではなく、作り手を増やすことが大切」だと言っています。40万部近く売れている絵本「えんとつ町のプペル」は西野さん一人で描くのではなく、分業制を取り入れました。
「今まで僕らは売ろう売ろうとしてきていたが、作り手を増やせばいい。そうすれば、作り手が消費者になる。だから、えんとつ町のプペルは1万人で作ったから、予約段階で1万部売れることが確定していた」と西野さんはおっしゃっています。西野さんは他にも「店員は一切接客せず、お金を払うお客が自分でお酒を出すスナック」を作ったり、「お金を払って参加するお客が設営や準備で働かされるイベント」を開催したりしていますが、どれも大盛況です。
内定者が内定式や入社式を自ら企画・運営したり、後輩向けの説明会でプレゼンしたりする事例は増えています。企業理解が深まり、愛社精神も育むことができますし、後輩を説明会に誘ってくれたりもします。もっと踏み込んで、自社のインターンシップを企画するインターンシップや、会場設営、撤収から参加させる会社説明会なども面白いと思います。
10年以上前にSNSの発達により「Web2.0」という言葉が流行り一方通行から双方向が当然の考え方となりました。更に時代は進み、ユーチューバーが自ら企画発信するなど作り手側に回り、新しい時代を作っています。今後の採用は、いかに求職者を作り手側に巻き込むかが鍵となりそうです。