第124回 言語化力 ~言葉にできれば人生は変わる~

「お笑い第七世代」。お笑い芸人 霜降り明星のせいやが、2018年のM-1グランプリ優勝直後に自身のラジオ番組で発したこの言葉。この日以来、第七世代の芸人は、メディアで見ない日はないほど時代を席捲することになりました。

せいやのたった一つの言葉で、群雄割拠の芸能界において、「お笑い第七世代」は特別な存在となりました。過去を振り返っても、強い言葉が、時代や流行、価値観を変えてきました。

夏にまったく売れなかった冬が旬のウナギを「土用の丑の日」と名付けたことにより、夏のウナギは定番となり、ビジネスではネクタイ着用が当たり前だった時代に「クールビズ」という言葉で夏のネクタイを不要にし、ネガティブな印象だった転職を「ジョイン」という言葉を使うことでポジティブな印象に変えました。

この言語化力は採用担当者にとっても重要スキルの一つです。採用担当者の言葉一つで、求職者を惹きつけたり、内定辞退を阻止したり、ライバル企業からの第一志望の逆転劇を展開できたりします。当書には、言語化力を鍛えるための具体的なステップが書かれています。

一朝一夕に身に付くことはありませんが、毎日少しずつでも著者が進める言語化力向上ステップを実践し言葉を磨いていきましょう。