なんともストレートなタイトル。しかもちょっと挑発的。でも、中身はタイトルに見劣りしない充実したものでした。
「採用サイト」とありますが、当書はUI/UX等デザインやユーザビリティの話ではありません。いくらお洒落でカッコいいデザインのサイトを作成しても中身が伴っていなければ意味がありません。
この本のメインは従業員のエンゲージメントや定着率向上のための社内制度や施策、教育体制の話です。これらの取り組みを採用サイトに公開しましょう、といった至ってシンプルですが本質を突いた内容です。
離職防止のための事例やチェックシート等を惜しげもなく公開してくれています。従業員満足度の高い会社ならこれらの取り組みを採用サイトに公開するだけで、多くの方が「入社したい」と思ってくれるでしょう。
バケツに穴が開いているのに水をいくら入れても意味がありません。採用の前に、今いる従業員の幸せが先です。辞めたらまた採ったらいいでは、組織の成長はあり得ません。