第30回 ホウレンソウ禁止で1日7時間15分しか働かないから仕事が面白くなる

今、経済界で大注目の未来工業創業者山田昭男さんの著書。年間休暇140日+有給40日、残業禁止、定年70歳、育児休職3年、社員800人全員が正社員。それでも儲け続ける秘訣が書かれています。

月に1週間以内なら会社をサボってOK、ホウレンソウを禁止、部下が成長するために上司は頑張るな、営業ノルマなし、など常識とはかけ離れた発想で、増収増益を続けています。

ホウレンソウを課していたら、絶対に止めていたような斬新な企画が次々成功するそうです。ホウレンソウが義務化になると、何か新しい製品を企画する際、せっかくの斬新なアイディアも、上司は今までの常識に照らし合わせて「NO!」という可能性もあります。社長が知らない間に商品化されたものが大ヒットすることもあるようです。

結局、ホウレンソウや営業ノルマを課したり、部下がサボらないように管理したり、上司が重要な仕事を抱えこんだりするのは、社員を信じていないから。社員を信じてどんどん権限委譲すれば、部下は自ずと成長し、それに比例して会社も成長します。全ての会社に適応できるとは思えませんが、一読の価値はありです。