人事コラムで、ゆとり世代の対応方法を記載しましたが、それでも「怒られることに慣れていない」、「ストレス耐性に弱い」といった特徴があります。これからの時代、経営者や人事はストレスマネジメントの知識を身につけていて損は無いと思います。
この本は、ストレスマネジメントの理論から身近な具体例を交えた実践法まで詳しく書かれており、入門書としてお薦めです。
とくに、職場でのストレスマネジメントの事例が豊富で、「厳しい上司とうまくやっていけない」、「仕事のプレッシャーが大きくてつらい」、「女性管理職がゆえにつらく当たられる」などといったケースに対してそれぞれのストレス対処法が具体的に書かれています。
また、個人的に面白かったのが、キャリアカウンセリングの視点がストレス軽減につながるというロジックで展開されていた9章です。
「ライフラインチャート」という縦軸に満足度(充実度)、横軸に過去の年齢(時間軸)をとったグラフがあり、生まれた時から現在に至るまでの満足度について、フリーハンドで曲線を描きます。これによって自分の拠り所を知り、ストレスを感じやすい場面を避けることができるようになるそうです。