第33回 僕たちはガンダムのジムである

世の中は1%の「すごい人」(ガンダム)ではなく 99%の「その他大勢」(ジム)が動かしている。
就活コンサルタントの常見氏が、アニメ「機動戦士ガンダム」に例えながら、普通のサラリーマンのこれからのキャリア論を展開しています。
「ガンダムは、企業社会の縮図である」と常見氏は言います。(ちなみに、お笑い芸人土田晃之も「ガンダムさえ見ておけば学校はいらない」と言っています)

本書をまとめると、現在のサラリーマンを、主役の「ガンダム」と量産型の脇役「ジム」に例えて、世の中の99%が脇役のジムで、ジムがいないとガンダムも輝かないし、世の中は成り立たない。だからジムであることに誇りを持ちなさい。というもの。

確かに、最近のビジネス書には、「会社に頼らないキャリア形成」や「市場価値を意識して働け」などと言った言葉が並び、真面目なサラリーマンは、資格取得に励むなど、市場価値を上げるために努力していますが、なかなか主役になれず悶々として転職を考える方もいらっしゃいます。
そんな方に勇気を与えてくれる一冊です。

採用でもガンダムばかり採っていては組織は上手く回りません。ガンダムタイプとジムタイプをバランス良く採用することが大切です。
また、当書を13卒生の入社前研修の材料にするのもいいかもしれません。