第39回 ヘタレ採用 ドヘタ経営―採用の常識は営業の非常識

自社に入りたい人を吟味して選ぶ「選考活動」から、求職者に自社への関心を高めてもらい、自社を選び取ってもらう「営業活動」へとシフト。“採用再生”に真剣に取り組むための、採用の真髄を伝える一冊です。

既に本格的に採用活動をされている企業様には釈迦に説法ですが、採用活動に対するマインドから、採用マーケティング、無名の中小企業でも新卒採用に成功した中小企業の事例などが書かれており、新任の採用担当の方や、今一度、自社の採用手法を見直したい方には良書だと思います。

求人倍率が低いと、人材は選びたい放題と思いがちですが、優秀な人材は相変わらず取り合いで、待っているだけでは彼らは採用できません。優秀な人材を採用できないと、そのまま経営に直結し、会社が崩壊してしまう可能性がある。それくらい採用は最重要業務だと意識することから変えないといけないと主張しています。

著者は、「採用とは会社を買ってもらう究極の営業」という持論があり、採用担当者は選りすぐりの社員が担当し、採れる人材ではなく、採りたい人材を採りにいくことが本当の採用活動だと説きます。そうすることで、大手有名企業にも負けない採用力にアップするそうです。