第93回 イシューからはじめよ 知的生産の「シンプルな本質」

さぁ、ここからの6ヶ月間は採用担当者様にとって、勝負であり、激務な日々が続きます。時間がいくらあっても足りない毎日だと思いますが、一度立ち止まってこの本を読んでみてはいかがでしょうか。本来やるべき仕事に集中し、限られた時間で最高の成果を出すヒントが得られます。

やらなければいけない仕事や、前任者から引き継いだ定型業務も、実は捨ててしまってもあまり支障が無いことも多々あり、それに気付くことにより大幅に業務を削減することもできます。そのためには常に「これは何のための仕事か?」と疑い、その仕事の目的や背景を考える癖をつけることが大切です。

また、目の前の課題に対しても、スグに解決のためのアイデア出しに走るのではなく、その課題自体が間違っている可能性もあるため、まずは正しい問いをつくることから始めることで、一気に解決が進むこともあります。採用業務の生産性を高めるだけでなく、「働き方改革」を推進していくうえでもうってつけの一冊です。

読みやすい文章で書かれていて一読するにはそれほど苦労しませんが、その奥はかなり深いため、何度も読み返さないと、自分の血となり肉となることは難しいと感じます。また、内田和成さんの「論点思考」と「仮説思考」も一緒にお読みいただくと、より理解が深まると思います。