「世界は誰かの仕事でできている。」「この国を、支える人を支えたい。」など、数々の名コピーを生み出した梅田悟司氏の著書。「言葉にできない」ことは、 「考えていない」のと同じである、と梅田氏は言い切ります。
その思考を深めるために梅田氏がお勧めしているワークが「T字型思考」です。やりたいと思っていることや、仮説、ふと頭に浮かんだことなどについて「なぜ?」「それで?」「本当に?」と質問を自分に投げかけ、思考を深めるという方法です。
会社説明会や面接などで、学生から想定もしない質問が飛んでくることがあります。すべての質問を想定することは不可能です。普段からこのT字型思考を実践し思考を深めていれば、どんな質問にも慌てず、自分の言葉で伝えられるようになります。
特に頭が良く、本質を見抜く力のある学生なら、こちらの説明に対して、「なぜ?/なぜこの事業に進出したんですか?」「それで?/強みは理解しました。で、今後のビジョンは?」「本当に?/シェアNo.1というのはどこ調べですか?」など3つの質問を展開してくると思います。説得力のある回答をするには、普段からこの3つの質問を自らに投げかけ、思考を深めておくことが必要になります。