第119回 残業禁止

「残業はするな。しかし納期は延ばすな。売上は伸ばせ。利益も伸ばせ」今多くの現場で突き付けられている問題をテーマに描かれたビジネス小説です。

これまで残業を前提に仕事をしていた会社が、いきなり残業禁止となれば、「ショートカットキーを駆使する」とか、「単語登録をする」とか、「会議では目的とゴールを明確にし、アジェンダを事前に共有して、資料は読み込んでから参加する」とか、「メールではなくチャットで連絡を取り合う」みたいな小手先の方法では到底太刀打ちできません。抜本的な業務改善が求められます。

その業務を止めても、顧客満足に影響しないもの、売上・利益に影響しないものは、思い切って捨てていく勇気が必要です。しかし、長年やってきた慣習は、思い入れがありなかなか捨てられません。

そこで大切にしたいのは新入社員の「それ、何の意味があるんですか?」です。その質問にきちんと答えられるかを、捨てる、捨てないの基準にしてみてください。答えられない場合は、意味も目的もなくやっていた業務で、捨ててもいいものです。

残業禁止にして、売上・利益が上がれば、みんなハッピーで、採用にも効果があります。この機会を前向きに捉えてやっていきましょう。