心理的安全性とは、チームのメンバー一人ひとりが恐怖や不安を感じることなく、安心して発言・行動できる状態のことを指します。
Google社のリサーチチームが「効果的なチームを可能とする条件は何か」を見つける目的で行った研究結果として、心理的安全性が生産性の高いチームづくりに最も重要であることを発表して以来、国内外で注目されるようになりました。
心理的安全性が高い職場は、各自が安心して自分の考えを自由に発言したり、従業員のエンゲージメントが向上したりするなど、組織において多くのメリットを生み出します。
また、従業員個人に対しても、パフォーマンスの向上やストレス緩和など、生産性やメンタルヘルスの面で利点があり、離職率や健康経営など、様々な人事課題と結びつき、採用活動でもアピールできるポイントになります。
これまで心理的安全性について書かれた本や論文は数多ありますが、学術的要素が強く、「即実践!」とまではいきませんでした。そんな中、当書は、明日から実践できるように、具体例を交えながら解説してくれているのでお勧めです。
また、以前ご紹介した、麻野耕司さんの「THE TEAM~5つの法則~」も併せて読まれると、より組織づくりの理解が深まります。