どんなことでも、答えてくれる人がいる。 東京農工大生協の「一言カード」。
どんな要望でも誠実&機知に富んだ回答をする生協の白石さんの心暖まるやりとりの記録を書籍化。2005年の発売ですが、採用活動のオンライン化が進み、学生とチャットでやりとりする機会が増えてきた今こそ読んでほしい一冊です。
学生とチャットで上手くやりとりができるかどうかで、志望度が左右される時代が来ました。
学生からのチャットは、ダブル・ミーニングや、主語の省略、主語と述語の不一致、解釈がいかようにもとれる多義的な文章、質問か感想か見分け不能、単語だけの文章、など解釈や回答に困るチャットが多く届きます。
これら学生の理解しにくいチャットにレスポンスよく返せる「秀逸なコメント返しスキル」が、これから採用担当者の必須スキルになると考えます。
「そんな学生はそもそも不採用だ」と判断するのは早計です。上位校の学生からのチャットもこれらに該当します。
実際に会ってみると優秀でコミュニケーション能力の高い学生もいます。本書の舞台である東京農工大学も偏差値の高い大学です。
彼らに対する白石さんの秀逸な返しを見ているだけでも学ぶことがたくさんあります。
更に「自分ならどう返すか?」と、考えながら読めばより学びは深まります。
チャット全盛期の今だからこそ、白石さんから学びましょう。