第142回 採用活動の常識によって、失われる相手視点。
「あの人、マイクを持つと人が変わるよね」 「〇〇さんは普段優しいのにハンドルを握ると怖いよね」 など、カラオケや運転で普段と違った一面を見せる人がいます。同じように、普段とても聞き上手で気配りができる方が、採用活動になると急にその視点が無くなり自己中心的になることがあります。 たとえば、自分は一方的に20分も話を...
「あの人、マイクを持つと人が変わるよね」 「〇〇さんは普段優しいのにハンドルを握ると怖いよね」 など、カラオケや運転で普段と違った一面を見せる人がいます。同じように、普段とても聞き上手で気配りができる方が、採用活動になると急にその視点が無くなり自己中心的になることがあります。 たとえば、自分は一方的に20分も話を...
オンライン説明会の機会が増え、チャットで気軽に質疑応答ができるようになり、採用担当者さんは怒涛の質問ラッシュに瞬時に回答しなければならなくなりました。 しかし慣れていないとスグに回答が思い浮かばなかったり、質問の回答になっていなかったり、1つの回答が長くなり、全ての質問に答えられなかったりするケースが目立ちます。 ...
ベストセラー「LIFE SHIFT」の続編で、人生100年時代を具体的にどう生き抜くかを仮想人物を登場させて解説してくれています。 先日お邪魔させていただいたある大学のゼミでは、当書を課題図書として、輪読して感想や気付きをシェアし合っていました。このゼミ生以外でも、当書の影響を受けている学生とよく出会います。彼らは「...
あけましておめでとうございます。お正月はゆっくり過ごせましたでしょうか。お正月に2022年のカレンダーを眺めていたら、「採用担当者さんは2022年も休む暇がないな」と感じました。2022年どころか翌年も更にその翌年も同じようなスケジュールになりそうです。 原因は、就職活動の分散化、長期化です。数年前まではほとんどの学...
世界1,000万部超ベストセラーシリーズ「ビジョナリー・カンパニー」の原点本。1992年に著者のジム・コリンズが記し、日本語訳されずにいた伝説の一冊の改訂版が今年発売されました。ネットフリックスのCEOも「本書は誰よりもどの本よりも、私のリーダシップを一変させてくれた。10年以上この本を読み返した。起業家なら、86ペー...
「面接は、選ぶことも重要だが、同時に選ばれている」面接官向けのセミナーで鉄板で言われるこのフレーズ。 バブル崩壊後やリーマンショック直後などの就職氷河期では、企業は求職者から「選ばれている」という感覚は薄く「選んでいる」「入れてやる」といった優越的立場の意識があったといえます。時代が変わり有効求人倍率が上昇し採用難と...
「52の事例から読み解く 採用の原理原則」とサブタイトルが付いている通り、とにかく事例が豊富です。事例は大資本企業が多いですが、当書が優れているのは事例を紹介するだけで終わらず、それらをきちんと抽象化して、企業規模に関係なく使える原理原則まで落とし込んで伝えてくれている点です。採用CX(求職者体験)を「出会う」「見立て...
ある企業の採用担当者さんと大学で授業を行いました。その方はキラキラした目で楽しそうに自社の魅力を学生へ伝えていました。表情や声色から会社への愛や想いが伝わる見事なプレゼンテーションで、参加していた学生も心惹かれた様子で受講していました。ガイダンスの帰り道、「見事なプレゼンでしたね。会社のことが心から好きじゃないとあんな...
NTTが転勤や単身赴任を廃止の方向で検討していると発表がありました。基本リモートワークとなり、社員自らが働く場所を選べるようにするそうです。カルビーも一年前に所属長の許可が出れば単身赴任を解除できると発表し大きな注目を集めました。実はその一年前に、ある大手化学メーカーが育休明け直後の男性社員に単身赴任を命じ、そのご家族...
良質なフィードバックが、インターンシップの満足度を大きく上げることは様々なアンケート調査で出ています。しかし多くの企業のフィードバックは褒めるだけというのが現状です。厳しく伝えて志望度を下げられたくないからです。でもそれが全くの逆効果になっています。 インターンシップに参加する学生は成長意欲が高く、プロの視座から厳し...