第147回 アルバイト先の飲食店には就職しない。その一方で……。

「この中でアルバイトしてる人?」就活セミナーで学生にこの質問をすると、毎回ほとんどの学生の手が挙がります。続けてこんな質問をします。 「じゃぁ、そのアルバイト先で正社員になりたい人?」この質問には一人も手が挙がりません。「なんで正社員になりたくないの?」と聞くと、「いや、店長が大変そうなんで」「アルバイトでもできる仕...

第146回 フィードバックは、自分のことを棚に上げてでも厳しく伝える。

いよいよ2024年卒業予定者に向けたインターンシップがスタートします。 インターンシップで学生の満足度を高めるために最も大切なことは、フィードバックです。 2024年卒の学生は、大学入学と同時に緊急事態宣言が発令され、ほとんど学校に行けず、オンライン上で過ごしていました。新歓コンパや課外活動、留学なども軒並み中止と...

第145回 ネガティブな口コミは、自ら公開する。

志望企業が決まった学生が必ずとる行動が3つあります。 01|志望企業のホームページを見る 02|「志望企業名 ブラック」と検索をする 03|口コミサイトで志望企業の口コミを見る 今の就活生は必ず口コミサイトをチェックしています。 お洒落なホームページや洗練された動画、人目を引く合説のブース装飾、エース社員を投...

第144回 「みんな」へ語りかけても、聞く耳を持たない若者。

「うちの就活ナビの平均エントリー数は、5,000です!」 「お、5,000件も応募があるの!?じゃぁ、やろう!」 「(サイト掲載後)おい!エントリーが10件しかないぞ!平均エントリーは5,000だろ?どうなってんだ?」 「はい、A社のエントリー数は10,000で、B社のエントリー数は0で、平均5,000です……」...

第143回 上から目線は、瞬く間に炎上する社会。

「今日の仕事は、楽しみですか?」 JR「品川」駅にある数十台のデジタルサイネージに表示された広告。これが大勢の方の反感を買い、広告主は即日謝罪し、この広告は1日で終了となりました。 この炎上事件に関して、みなさんはどう考えますか? 炎上は他人事ではありません。むしろ人事担当者は非常に炎上しやすい立場であります。そ...

第142回 採用活動の常識によって、失われる相手視点。

「あの人、マイクを持つと人が変わるよね」 「〇〇さんは普段優しいのにハンドルを握ると怖いよね」 など、カラオケや運転で普段と違った一面を見せる人がいます。同じように、普段とても聞き上手で気配りができる方が、採用活動になると急にその視点が無くなり自己中心的になることがあります。 たとえば、自分は一方的に20分も話を...

第141回 2022年新年にやるべきは、2024卒の採用計画を立てること。

あけましておめでとうございます。お正月はゆっくり過ごせましたでしょうか。お正月に2022年のカレンダーを眺めていたら、「採用担当者さんは2022年も休む暇がないな」と感じました。2022年どころか翌年も更にその翌年も同じようなスケジュールになりそうです。 原因は、就職活動の分散化、長期化です。数年前まではほとんどの学...

第140回 採用難だからこそ、「選ぶ」際は慎重に。

「面接は、選ぶことも重要だが、同時に選ばれている」面接官向けのセミナーで鉄板で言われるこのフレーズ。 バブル崩壊後やリーマンショック直後などの就職氷河期では、企業は求職者から「選ばれている」という感覚は薄く「選んでいる」「入れてやる」といった優越的立場の意識があったといえます。時代が変わり有効求人倍率が上昇し採用難と...

第139回 退職が決定している採用担当者は、どう振る舞うのが正解か。

ある企業の採用担当者さんと大学で授業を行いました。その方はキラキラした目で楽しそうに自社の魅力を学生へ伝えていました。表情や声色から会社への愛や想いが伝わる見事なプレゼンテーションで、参加していた学生も心惹かれた様子で受講していました。ガイダンスの帰り道、「見事なプレゼンでしたね。会社のことが心から好きじゃないとあんな...

第138回 どこでも働ける時代に、地方企業はどう戦うか。

NTTが転勤や単身赴任を廃止の方向で検討していると発表がありました。基本リモートワークとなり、社員自らが働く場所を選べるようにするそうです。カルビーも一年前に所属長の許可が出れば単身赴任を解除できると発表し大きな注目を集めました。実はその一年前に、ある大手化学メーカーが育休明け直後の男性社員に単身赴任を命じ、そのご家族...