第14回 今年は手厚い内定者フォローを

東日本大震災の影響で東日本の企業の採用活動が例年に比べて遅れており、逆に西日本の企業の採用活動は、 例年より多くのエントリー数、上位校からのエントリー、早い時期の内定出しなど、順調に進んでいると聞いております。しかし、内定は出すものの内定承諾書をいただけないという企業さんが多くいらっしゃいます。それは、昨今の景気不安から、上位校の学生も大手・中小にかかわらず数多くエントリーしている事や、震災の影響で選考が遅れている企業の結果を待ってから返事をしたいという学生が多い事が原因として考えられます。

また、とりあえず内定承諾書は提出するものの、就職活動を継続する学生も多いようです。よって西日本の企業の今年の採用活動は中盤までは順調で、終盤に苦戦が強いられると予想されます。そんな中、「欲しい」と思った学生には今年は特に手厚い内定者フォローが大切になってきます。

内定者には大さく分けて3つのグループに分けられます。

①内定企業に満足しているグループ
②他社志望の滑り止めグループ
③「この会社でいいのか」と悩むグループ

①の学生は安心ですが、②③の学生は要注意です。内定が出たら、家族や友達などと内定企業の話題になります。その時に「何故その会社を選んだのか」をしっかり自分の言葉で話せないといけません。また入社を反対された場合に、きちんと自分の意思を語れるよう、自社の魅力、入社後のキャリアプランなどをしっかり伝えておくことで、他人からのマイナス影響は少なくできます。それでも悩んでいる場合は、父兄向けのパンフレットや説明会、会社見学会なども実施する必要があります。

他にも、会社行事に参加を促したり、定期的な内定者懇親会、入社前研修、FacebookなどのSNSを使った情報交換、内定者同士に内定式を企画させるなど、今年は昨年までとは違った内定者フォローを取り入れてみてください。