第48回 採用と教育はセットですが、採用の方がより重要。

4月のコラムは毎年新入社員ネタになってしまいますね。ダイネングループも今期8名の新卒が入社しました。また、「はりまっち」独自でも新たに4名を採用しました。一昨年も書きましたが、新卒採用をしなかった4月1日はただの4月1日ですが、新卒が入ってくる4月1日は特別な日になります。組織活性化において、新卒採用の効果は計り知れません。「はりまっち」も毎年継続して新卒を採用できる組織になりたいですね。

さて、採用・入社の後は教育です。良い人材を宝の持ち腐れにしないためにも教育は大切です。良い人材を採用し、良い教育をして、活躍してもらい、業績を伸ばす。このサイクルを回していけば、組織は成長し続けると思います。

と、言うのは簡単ですが、実際そう簡単ではありません。特に「良い人材を採用し」の部分です。ここを間違えると、せっかくの「良い教育」が無駄になってしまう可能性があります。この採用の重要性を、ある方は野村克也さんの息子カツノリさんと古田敦也さんを事例に説明します。

野村克也さんがヤクルト・スワローズの監督をしていたときの話です。当時ヤクルトの正捕手は古田さんで、控え捕手が監督の息子カツノリさんでした。カツノリさんは幼い頃から野村監督に手塩にかけて熱心に育てられました。そのお陰でプロの世界に入りましたが、結局古田さんには勝てませんでした。

この例をあげて、「才能の無いカツノリに教育しても意味が無い。古田のような才能のある奴を採用して教育するからこそ意味がある。だから古田を採用するために、採用活動には最も時間をかけ慎重にやらないと、高い教育費用が無駄になる」という主張をされています。

これは極端な例かもしれませんし、野村監督のカツノリさんへの教育が良くなかった可能性もありますが、それでも納得できる部分もあります。確かに高額な良い研修を用意しても、それを活かせない人材を採用しては意味がありませんから。

しかし、その採用が難しいからやっかいです。面接では良いと思った人材も、働いてみるとイメージと違うこともあります。選考では形式張った面接だけではなく、“素“の部分を見る工夫も必要です。「はりまっち」でも2016年卒に向けて、極力”素”が見える就職イベントを企画しています。また企画が出来次第、随時ご案内させていただきます。