㈱武蔵野の小山社長が書かれた採用ノウハウ本。全国の中小企業経営者から尊敬を集め、これまで数々の経営関連本を執筆されていますが、採用本はこれが初めて。小山社長らしく、ズバズバ本音で書かれていて、痛快で楽しく読める一冊です。
正直、今後の武蔵野の採用に影響があるんでは?と心配になるくらい細かいテクニックが書かれています。特に採用計画の話は、なるほどと思いました。「今年は思っていた以上にたくさん採用できた」。これは間違った考え方であると小山社長は言います。
確かに、採用は毎年一定数を必ず採用することが大切です。「昨年は多めに採用できたから、今年の採用はストップする」だと、昨年採用された新卒は、2年間下っ端扱いになり、また「新卒採用をストップするって、ウチの会社大丈夫?」と不安になり、モチベーションの低下に繋がります。また、2年目の社員が1年目の社員を教育することで2年目の社員の成長が加速します。その2年目の成長機会を無くすことは経営的に大きなダメージとなります。
京大卒芸人のロザン宇治原も、問題集を1日5ページやると決めたら、いくら調子が良い日でも5ページ以上やらないことが、毎日継続できるコツと言っていました。
調子が良くても、採用計画に達したら勇気を持ってストップする。これが健全な組織体制を構築するうえで大切なポイントです。