著者は、大ベストセラー「地頭力を鍛える 問題解決に活かすフェルミ推定」の著者 細谷功氏。普段仕事に追われていると、手段が目的化してしまいがちですが、「そもそもこの仕事って何のために(なぜ)やってんだっけ?」と、目的に立ち返ることで、本質的な仕事に専念できます。
たとえば、できない営業マンは、お客様から「これ欲しいんだけど、在庫ある?」と聞かれたときに「ありますよ!明後日お届けしますね」となりますが、Wyh型思考ができる優秀な営業マンは、「何にお使いですか?それなら、この商品のほうがお勧めですよ」と返すことができ、より顧客満足を高め、自社の売上向上につなげることができます。
採用活動でもこのWhy型思考はとっても大切です。採用活動では、「採用目標」や「KPI」、「どの媒体がいいか」などに意識がいきがちですが、それより大切なのは「採用目的」です。「なんのために採用するか」、この採用目的を明確にしてこそ、「求める人材」が決まり、「自社らしさ」が洗い出せ、どんな広報活動や選考方法が適しているのかが決まってきます。
「なぜ?」という質問は、他人にすると棘がありますが、自身に向けることで、本質を見失うことが少なくなり、仕事の質も高まります。