第148回 人事のための ジョブ・クラフティング入門

ジョブ・クラフティングとは、 従業員一人ひとりが仕事の捉え方や業務上の行動を修正することで、やらされ感のある仕事を働きがいのあるものに変容させることです。その変化によって、従業員は仕事の有意味感や満足感、自己効力感を得られ、従業員のエンゲージメントが高まり、生産性や定着率の向上が期待できると言われています。

これらジョブ・クラフティングの意義や推進するための具体的な方法論が丁寧に解説されています。5~6年ほど前から「エンゲージメント」という言葉が人事界隈で流行しましたが、その施策はどこか画一的で多様性の現代において少し違和感の残るものでした。

人それぞれ大切にしていること、モチベーションの源泉も異なります。メンバーのエンゲージメントタイプを理解し、それぞれに合わせてエンゲージメントを高めていく工夫が求められます。

これらを実践することで既存従業員へのプラス効果が発揮されるのみならず、採用活動でも会社規模や福利厚生で勝負できない企業様も、エンゲージメントを高める施策やそれに対する従業員の声をアピールすることで採用力を高めることができます。従業員が生き生きと自走した組織なら、求職者もその空気感を察し、集まってきます。