本屋で平積みになっていたこの本。タイトルを見て面白そうと思い手に取ると、一気に購入意欲を下げる分厚さ。850ページと私の人生で一番ページ数の多い本でした。
ちょっとした拒絶反応を示すものの一応ページをパラパラとめくってみると、最初に分かりやすい図解が示されていて全体感がつかみやすく、行間も広くて1ページ当たりの文字量も程よくて、ページ数の割に読み切る時間は少なそうだと思い購入しました。
著者は元日経新聞記者の渡邉 正裕さん。渡邉さんは各企業で働く人への丁寧なインタビューで、年収、勤続年数、仕事のヤリガイ、評価基準、カルチャー等の基準で具体的な企業名を挙げながら、ポジショニングマップを示してくれています。
当書は渡邉氏の足で稼いだ情報で成り立っていますが、渡邉氏は、もっと企業は情報開示をすべきだ、とおっしゃっています。今は企業が求職者に選ばれる時代。選ばれるための絶対条件が情報開示です。情報開示をすることで、求職者からの信頼は高まり、また、今の会社の課題も可視化され、より良い会社にしていこうという機運が高まります。ぜひ情報開示を前向きに捉えて取り組んでください。