第154回 テレワークも副業も、理念共有、ビジョン達成が前提。

「テレワークは社員はサボるから認めない」「副業は本業に支障が出るから認めない」
お考えはよく理解できます。弊社も両方認められていません。ですから、ココからは「誰が何を言うてんねん!」とツッコミを入れながら御覧ください。

企業側の考えとは裏腹に、大学生へのアンケート調査では、テレワークや副業の導入・実績を、会社選びの際に重視するといった声が目立っています。これは今後益々顕著になっていくと予想されています。つまり、これらを導入していない企業は、人材確保がより困難を極めることになります。

会社の業績向上のためにテレワークや副業を禁止していると、人が入ってこなくなります。「採用は経営のセンターピン」と言われています。その大切な採用が、テレワークや副業を禁止にすることで上手くいかなくなり、経営自体も危うくなるかもしれません。

採用活動を始める前に求める人材像を定義していると思います。その求める人材は、どんな働き方を希望しているかぜひ想像してみてください。貴社が求める人材は、テレワークを希望しているかもしれません。副業をしているかもしれません。もっと言えば、今、活躍している社員も同じことを思いそれらが叶う企業に転職するかもしれません。

「テレワークはサボるから禁止」「副業は本業に支障が出るから禁止」ではなく、「テレワークで生産性を上げる方法は?」「本業とのシナジーを生む副業は?」と、導入を前提に考えていくことが大切です。今、企業は求職者から選ばれる時代です。今までの会社目線のルールを押し付けるだけでは求職者の心は離れていきます。

ただひとつ間違えてはいけないのは、理念やビジョン等、根底に関わることは絶対にブラさないことです。この根底が企業と社員で握れていれば、テレワークや副業をしていても、社員は自主的に働くはずです。結論は理念の浸透、そして、それらに共感してくれる人材を採用することが最も大切で、テレワークや副業はあくまで手段だということです。