第156回 超一流の会話力

採用活動は、「1対n」でプレゼンするプロセスと「1対1」で対話を重ねて、相互理解を深め、口説いていくプロセスがあります。

近年は昔のように、すべての学生が一斉に同じ時期に同じ行動を取ることはなくなりました。よって、「1対100」の機会はどんどん減り、「1対1×100」で戦っていくしかありません。

中途採用も、転職顕在層だけでは採用は難しくなり、転職潜在層へも長期的に接点を持つタレントプールの構築やカジュアル面談も定着してきました。このような環境から、新卒も中途も採用成功のためには「1対1」の会話力の向上がポイントとなります。

会話力が高いとは、相手に気持ちよく会話をしてもらい、プラスの感情で「またこの人と話したい!」と思ってもらえることです。

当書は、渡部さんが芸能界で培った会話力を高めるためのテクニックが満載の一冊で、採用活動にも転用できることがたくさんあります。

具体的には、「褒め言葉の後に質問を投げかけると相手は話しやすい」や「逆マウンティングで自分を下げる」「相手に悩みを相談をし、もらったアドバイスをスグに実践し報告をする等、会話力を高め、相手との気持ちの距離を縮めるヒントが散りばめられています。