お笑いコンビ、キングコングの西野亮廣さんのビジネス書に近いタレント本です。最近、自らの肩書を「お笑い芸人」から「絵本作家」へ変え、更には上場企業の顧問になったり、大人の学校を作ったりと、TV以外の世界で大活躍しています。
毎年ハロウィンパーティの次の日に、街中にゴミが溢れる問題に対し、「ゴミを捨てるな」と注意しても解決にならないと考えた西野さんは、逆にゴミ拾い自体をイベント化することで、街の美化に成功するなど、既存の常識にとらわれず、発想力や特異な視点により、自ら道を切り開いていくという、西野節が満載の一冊です。
正直西野さんの才能や知名度があってこそできることもありますが、この発想力や視点は、採用活動でもヒントになりそうです。「他がやっているから」ではなく、「本当にそれは正しいのか?」という視点を持ち、実行することで、他社と差別化が図れます。
西野さんは「嫌われ芸人」として有名ですが、西野さんのファンはかなり熱狂的です。採用活動でも、「みんなに好かれる」手法ではなく、「合わない人は来なくてもいい」くらい、ハッキリとカラーを打ち出すことで、逆に貴社に合う人材の応募意欲は高まります。ターゲットは狭く、深くが基本です。
文章も抜群に上手く、主張がハッキリしていてとても読みやすく、西野さんが嫌いな人にもお勧めです。