第12回 新卒採用、中途採用を上手くミックスさせた採用戦略を

4月はなんといっても新卒社員の入社式。ダイネングループにも8名の新卒社員が入社しました。みんな慣れないスーツやひきつった笑顔で研修を受けており、初々しくとても微笑ましく思いました。同時に希望で胸がいっぱいだった自分の新卒の時を思い出し、初心に戻れたように思います。新卒を採用することで、既存社員にも良い影響を与えてくれますね。

さて今回は、改めて新卒採用の意義について考えてみたいと思います。わざわざ未経験の新卒を採用するよりも、社会人経験のある中途を採用する方が、採用の手間や教育コストもかからず合理的のように思えます。しかし、企業が中途採用者のみで組織を構成してしまうと、企業文化が醸成しない、ベクトルの不一致、いびつな組織構成などを引き起こしてしまう可能性があります。逆に新卒採用の効果は、企業文化が醸成しやすい、組織が活性化する、若手社員が後輩を教える事で成長する、組織ピラミッドの均等化、などのメリットがあります。

新卒社員は毎年定期的に2名以上の採用が理想です。同期がいる、いないとでは新卒の気持ちは大きく変わってきます。良き仲間、良きライバルとして切磋琢磨しながら成長していきます。夢を語り合え、時には愚痴も吐き出せる貴重な存在で、離職率低下に繋がります。そして、彼らが二年目になった際、後輩が入ってきた事により、今まで以上に張り切り、意欲的になります。後輩への指導により、自分自身の成長にも繋がります。そして、彼らが三年目に入った時に入社する新卒は、企業理念に共感した近い年代の先輩がいることで、入社後もその想いを忘れることなく気軽に語り合える機会があり、企業風土・文化が醸成されます。

ただ、現在の変化スピードが激しい社会では、遅れが命取りになる事もあり、新規事業や事業拡大の際は積極的に経験者を中途採用する事も必要です。新卒定期採用、経験者採用を上手くミックスした採用戦略が今後の企業成長には欠かせません。