著者は、元ライブドアの社長「ホリエモン」。1年9ヶ月の収監中に自分と向き合った結果出た様々な考えを綴っています。収監中に一番思ったのは「働きたい」ということだったそうです。
収監中は常に孤独と戦っていたホリエモンは、自分を「天才ではない寂しがり屋」と分析し、だからこそ、会社を作って自分の足りないものを他の社員に補ってもらい、みんなで成果を喜び合いたい。そのために早く働きたいと考えるようになったそうです。働くことの尊さや働き方についてホリエモンなりの考えが綴られています。
「宝くじで一等が当たったら、会社を辞めて南の島でのんびり暮らしたい」という人が多い現状に対して、「みんな、金のために働いている証拠だ」と斬り、自分の時間を給料に換金している感覚で働くのは寂しい。金はもらうものではなく、成果を生み出して自らの力で稼ぐものだと断言し、そういう働き方をすることで、金のためではなく、働くことの楽しさを実感できるはずだと伝えています。
他にも、「長期の目標より今日一日の目標に没頭し、小さな成功体験を積み重ねることが自信につながる」、「考えるとは物事をシンプルに紐解いていくこと」、「できない理由を考えるよりできる理由を考える」など、日々の仕事にも参考にできることがたくさんありました。ホリエモンが嫌いな方にもこの本はお勧めです。