SDGs、ソーシャルグッド、フェアトレード、エシカル、ESG投資。今、多くの大学生がリベラルアーツとしてこれらを学習しており、価値観や消費行動が大きく変容しています。これらは、就職活動における会社選びにも影響しています。
そこで経営者や人事界隈で注目されているのがパーパスです。パーパスとは存在意義、目的といった意味を指します。
ある就職メディアが、23卒の学生462名に「就職活動において、企業のビジョンやパーパスを重視しますか?」とアンケートを取った結果、約8割の学生が重視すると回答しました。
売上や利益、福利厚生、仕事内容に加え「うちの会社は何のために存在しているのか。どんな社会課題を解決しているのか」まで伝えないと、学生は企業に魅力を感じなくなっています。しかもこのパーパスが額縁の中にある飾り物なのか、従業員一人ひとりに浸透し、行動レベルまで落とし込まれているのか、学生はシビアに見ています。
当書はこのパーパスを起点に、事業づくりや場づくりの方法等が解説されています。
パーパスは「この指とまれ」のようなもの。これからは「この指」が「どんな指で、何のための指」なのか、しっかり学生へ伝えていかないと、心を掴むことは難しくなっています。