叱るときは別室にて一対一で。褒めるときはみんなの前で。
マネジメントやリーダーシップ系のセミナー等でよく言われます。でもその手法は、今の学生には通用しないようです。
今の若者はとにかく目立ちたくない。みんなの中に埋もれていたいと思う人が大半です。ですから今の若者を褒めるときも別室にて一対一で、それも面と向かって褒められると反応に困るので、チャット等、テキストで褒めるのが特に効果的です。
褒められたくない、みんなと一緒がいい、自分で決めたくない、自分の意見が採用されたくない、先頭は嫌、右に倣いたい、事例が大好き(無いと動けない)、授業中手を挙げるのは恥ずかしい……。
良し悪しは置いといて、これら若者の特徴を理解し、時代に合わせて対応していくしかありません。当書は、こんな近代の若者の特徴を現役の大学教授が詳細に解説している一冊です。
第5章は就職活動についても書かれており、23卒の内定者フォロー、24卒のインターンシップ、会社説明会等で、学生とどう対峙すればいいか、どんな言葉を選べばいいのか等、参考になる話が盛りだくさんです。
個人的感覚では24卒の学生は特に当書が語る学生像にピッタリで、必読の一冊と言えます。