第152回 人的資本の活かしかた 組織を変えるリーダーの教科書

人的資本情報開示に向けた入門書として最適な一冊です。

アップル、マイクロソフトアマゾン、アルファベット(グーグル)テスラ、メタ(旧フェイスブック)……。これら世界時価総額ランキングトップの企業に共通するのは、有形資産ではなく、人材や知財などの無形資産から価値を生み出している点です。

日本からイノベーティブな企業が生まれない理由として、これまで製造業を中心に有形資産への投資を主に行い、世界一になった成功体験から脱却できず、人材などの無形資産への投資を疎かにしていたからだと言われています。今こそ製造業含めすべての企業が人材への投資を強化し、人的資本を高めていく必要があります。

とはいえ人的資本を高めるために、いったい何から取り組めばいいのか分からないという方も多いと思います。当書は、そんな方にピッタリの人的資本の教科書です。

「人的資本とは?」という概念の話から、昔と今の理想のリーダー像の違い、エンゲージメントの高め方、ダイバーシティへの対応等、人的資本を最大化するための具体的手法が書かれています。

ぜひ当書を参考に、人的資本の情報開示をチャンスと捉え、従業員の満足度向上と採用強化を狙っていきましょう。