第158回 「この会社に入ったときにどうなのか」がフィードバックのポイント

今年からインターンシップには、フィードバックが必須になりました。必須でないオープンカンパニーでも、フィードバックの有り無しで学生の満足度や企業への興味関心も左右されるので絶対に行ったほうがいいと言えます。

ただこのフィードバックは諸刃の剣で学生に新たな気付きを与え、成長を促すような質の高いフィードバックなら大きな満足度を与えることができますが、その逆であればこのフィードバックが原因で「ここは無い」とシビアに判断されてしまいます。

ここでフィードバックのポイントをおさらいします。まずは「グッド」と「モット」の両軸で伝えることです。「グッド」は良かった点。「モット」はもっとこうすれば更によくなる点です。学生に嫌われないように「グッド」だけを伝えるフィードバックも散見されます。学生の多くは成長意欲が高く、特に夏のインターンシップに参加する学生は「モット」を欲しています。ぜひ両軸で伝えてください。

次に「事実」と「評価」を分けて伝えることです。「あの場面でこういう行動とったよね」「あのときこの発言があったよね」とまず事実を伝え認識をすり合わせた後で、評価を伝えます。いきなり評価から伝えても相手はピンときていないこともよくあります。

そして最後に、その「グッド」や「モット」の行動は「自社に入ったときにどう影響するか」まで落とし込んで伝えることです。ここを伝えないと「このフィードバックを活かして他の会社で頑張ります」となります。自社に入社して実際に働いているシーンまで想像させることがポイントです。志望度に大きな影響を与えるフィードバック。参考になれば幸いです。