第160回 小さな会社 採用のルール

小さな会社が勝つための弱者の経営戦略「ランチェスター戦略」。これを採用活動へ転用して成功に導いた事例を紹介してくれる一冊。

媒体やお金に頼らず、ランチェスター戦略をベースに知恵を絞って採用に成功している企業の事例は、示唆に富むことはもちろん「なるほど!この手があったか」とワクワクさせられます。

ただし、この本はテクニック論ではありません。事例をそのまま真似してもきっと上手くいきません。採用手法はそれぞれの会社で違えど、成功の本質は、従業員がココで働きたいと思ってもえる組織を創っている点です。「集める」より「集まる」組織創りとも言えます。

当書は採用のための本ですが、読み進めていくうちに人手不足の原因の多くは、せっかく入った社員が辞めていく組織風土だと気付かされます。高い費用をかけて採用した人材が直ぐに辞めてしまっては、いくら採用活動を頑張っても常に人手不足状態です。

逆に自社で働くことを従業員が誇りに思っている会社であれば、定着率の向上はもちろん、自然と人が「集まる」会社になります。

今後更に加速する口コミ社会で、現社員を大切にすることこそが、人手不足を解消する最適解となるでしょう。