第152回 人的資本情報開示は、義務じゃなくても積極的に。

2023年3月より、上場企業は有価証券報告書に人的資本情報開示の義務付けが予定されています。 社員の育成体制やリスク管理、研修の独自性など、人材への投資をどれだけしているかという情報の開示がまずは上場企業から義務化されます。この義務化により、投資家や金融機関、求職者の判断にも変化が表れると予想されています。 経営資...

第152回 人的資本の活かしかた 組織を変えるリーダーの教科書

人的資本情報開示に向けた入門書として最適な一冊です。 アップル、マイクロソフトアマゾン、アルファベット(グーグル)テスラ、メタ(旧フェイスブック)……。これら世界時価総額ランキングトップの企業に共通するのは、有形資産ではなく、人材や知財などの無形資産から価値を生み出している点です。 日本からイノベーティブな企業が生...

第151回 先生、どうか皆の前でほめないで下さい

叱るときは別室にて一対一で。褒めるときはみんなの前で。 マネジメントやリーダーシップ系のセミナー等でよく言われます。でもその手法は、今の学生には通用しないようです。 今の若者はとにかく目立ちたくない。みんなの中に埋もれていたいと思う人が大半です。ですから今の若者を褒めるときも別室にて一対一で、それも面と向かって褒め...

第151回 対面でもチャットでコミュニケーション。

「〇〇って知ってる人ー?」 「……」 「じゃぁ知らない人ー?」 「……」 大学の対面授業が復活し、久しぶりに若者で賑わうキャンパス。しかし授業はまったく賑わいません。 「隣同士で意見交換してください!」 「……」 授業中、終始こんな感じです。当然「質問ある人?」の問いかけにも質問が出ることはありません。 ...

第150回 その会社説明会、本当にオフラインじゃなきゃだめ?

「あれならオンラインで十分じゃないですか?」 ある会社説明会に参加した学生が放ったこの言葉。この会社の説明会では採用担当者が2名登壇し、会社概要や仕事内容、福利厚生、選考スケジュールが説明され、約1時間30分で終了したそうです。 この学生はこれまで多くのオンライン、オフライン(対面)の会社説明会に参加しており、同社...

第150回 パーパスモデル-人を巻き込む共創のつくりかた-

SDGs、ソーシャルグッド、フェアトレード、エシカル、ESG投資。今、多くの大学生がリベラルアーツとしてこれらを学習しており、価値観や消費行動が大きく変容しています。これらは、就職活動における会社選びにも影響しています。 そこで経営者や人事界隈で注目されているのがパーパスです。パーパスとは存在意義、目的といった意味を...

第149回 今どきの若いモンは (1) 新装版

管理職と若手社員の理想の関係性を描いたお仕事漫画です。 「今どきの若いモンは」は否定的に使われることが多い言葉ですが、当漫画の石沢課長は、「今どきの若いモン」の能力や繊細さ、悩みなどを理解し、「今どきの若いモンは…」の台詞の後は、必ずフォローの言葉が続きます。その言葉に若手社員も心を奪われ「この人のために頑張ろう!」...

第149回 1 on 1ミーティングは、信頼関係と心理的安全性があってこそ。

-会議室にて- 上司「何か悩んでることとか困ってることある?」 部下「いや、特にないです」 上司「…」 -居酒屋にて- 部下A「人事評価おかしない?完全ペン舐め査定やん」 部下B「テレワークもしてないうちってオワコンやで」 部下C「現場の気持ちを知らん上が介入しすぎやねん」 このように部下は、上司の前で...

第148回 履歴書・エントリーシート、面接、志望動機は本当に必要?

「インターンシップで選考してるって本当ですか?」 学生からよく聞かれる質問です。これに対しほとんどの企業は「していません」と答えます。でも私たちがインターンシップを開催しているときは、正直、選考目線(一緒に働きたいかどうか)で見ています。 なぜなら、インターンシップでは、面接よりも多くの情報が手に入るからです。逆に...

第148回 人事のための ジョブ・クラフティング入門

ジョブ・クラフティングとは、 従業員一人ひとりが仕事の捉え方や業務上の行動を修正することで、やらされ感のある仕事を働きがいのあるものに変容させることです。その変化によって、従業員は仕事の有意味感や満足感、自己効力感を得られ、従業員のエンゲージメントが高まり、生産性や定着率の向上が期待できると言われています。 これらジ...